ー素材は全て日本製ー
私がかばんに使用する革は、日本国内で産出された牛原皮を、革なめし加工の1大生産地である兵庫県たつの市で仕上げられたものです。
日本に流通している革製品にアメリカ製のものが大多数を占める中、原皮も日本、なめし加工も日本の純日本製にこだわり、高い品質と安定的に仕入れることの出来る牛革を採用することで、日本製の素晴らしさを追求し続けております。
ー仕 立ては全て一人の職人で ー
かばん作りの工程は、すべてにおいて専門性が高く習得するのに長い年月がかかる為、裁断職人・漉き職人・縫製職人に分かれ、それぞれの専門職人による分業制をとっているところが多いのですが、当工房では1枚の革からひとつのかばんが出来るまで職人1人で全行程行っております。
そうすることで、1枚1枚異なる革の状態を見極め、かばんが最高の状態になる様に微妙な調整や工夫を施すことが可能となっております。
ーヨーロッパの一流品を研究ー
私がかばんを作り始めたきっかけは 「どうすればエルメスのような美しいカバンが作れるのか?」 と思い始めたことです。
この工房を父から受け継いだ当時、かばん作りは全て職人に任せきりで自分ではいっさい作っていなかったのですが、ある時エルメスの商品を眺めていると、ふとそんな衝動にかられ、すぐにエルメスのかばんを購入し解体してみようと思い立ちました。
バラバラになったかばんのパーツを目にしたとき、「これをお手本に一度自分で作ってみよう」と心に決め、見よう見まねでかばんを作り始めたことがきっかけとなり今に至るのですが、それ以来かばん作りのベースには常にエルメスの商品を解体し研究して学んだ知識を活かし、いつかそんな美しいカバンを作れる職人になりたいと願い、日々の製作に精進しております。
ー本体の革の裏にも革を使用ー
当工房が使用しているシュリンク革は、手触りの優しいソフト感が最大の特徴なのですが、長年の使用に耐えられるかばんに必要なハリやコシを持たせるために、本体の革の裏側にしっかりとした復元性の高い革を適度な薄さに調整し、はり合わせております。
そうすることで、重くすることなく、かばんの表面はソフトなタッチ感を保ったまま、時間がたってもへたらない美しい状態で使い続けられる当工房独自の製法を施しております。
ー職人が直接お客様とお会いするー
当工房では かばん作りを行っていく中でとても大切にしている事の一つに、お客様と直接お会いするというプロセスがあります。
オンラインやSNSなど色々な便利な連絡ツールがありますが そんな時代の中でもできる限り アナログではありますが 直接お会いするということに重きをおきたいとおもっています。
お客様のかばんに対する想いやお持ちいただく素材にこめられた大切な思い出など、直接お会いしてお聞きすることでしか得ることの出来ないお客様の気持ちを肌で感じながら、美しいかばん作りに取り組みたいというのが私の想いです。
そして 直接お会いすることでお客様がご希望されるカスタマイズやご希望を細かくお伺いすることができると思っています。
当工房は かばん製作において必要な工程を 全て此処の工房で行っております。
お客様との打ち合わせ、企画はもちろん 革を仕入れてからの革の裁断、漉き作業、縫製、検品、梱包、出荷など。
デザインによっての特殊な工程はほかの専門の業者にお願いすることもございますが その作業に必要な技術をもった信頼できる職人との連携もしておりますので お客様がお持ちいただく素材によって その素材に必要な特殊な加工への対応も可能になっております。
たくさんのかばんが 世の中にあり、それらはほとんどがデザインとして完成されてお店に並びます。
完成されたかばんがとても魅力的なのはもちろんですが 当工房は まだ世の中になくまだ形もない。
誰かのためだけ、誰かにだけ必要な そんなかばんを作って提供したいかばん屋です。
「こんなかばんほしいけど売っていない」「このかばん好きだけどこの部分は使いづらい」「これがかばんの一部になればどんなにかわいいだろう。」など。
かばんを作るという私が持ってる技術で そんな想いをされてる方々のお役に立てるのであれば それほどうれしいことはございません。
こんな私といつも明るい女性アシスタントで営む大阪にある町工場で。
「こんなかばん屋あるんだ」みたいに 覚えていてくだされば幸いです。
当工房では お支払いは制作後に頂くことにしております。
お客様の大切なお品をお預かりしての製作ですので 心の底から「作ってよかった」とおもっていただける商品しか提供いたしません。
万一 仕上がりにご満足いただけない場合でも 修正や作り直しを行いますのでお支払いいただくのは かばん製作後と決めさせていただいております。
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06-6971-1326