代表 兼 職人紹介
三代目職人 今村幸平
昭和48年に、祖父の代から続く今の工房がある大阪市に産まれる。
幼少期は、負けず嫌いな空手少年。
大学在学中に先代である父親の急死により、大学を中退し稼業を継ぐため大阪に戻る。
かばん作りの勉強のために、本場であるイタリアやフランスに渡り技術を学ぶ。
その後、尊敬する「HERMES」の技術に少しでも近づくため、エルメスのバッグを解体し独学で研究を続ける。
自分だけにできるかばん作りとは何か?を考え『日本一美しいかばん』を目標に、職人としての軸を固めていく。
そのころから、帯や着物をかばん作りの素材として使い始める。
幼少時代から日本の文化や歴史に興味があり着物を着てちょっとした居酒屋さんにでかけたり、茶道を学ぶため京都の教室に通ったりする日々。
そんなオーダーバッグ作りを約20年続けてきた中、あるお客様から「子供のランドセルを私のかばんにできない?」というご依頼をお受けし、試行錯誤を繰り返しながら牛革とのメッシュ加工を思いつく。出来上がったバッグを喜ばれてるお母さんの姿を見て、このかばんの存在はただ物を運ぶための道具じゃなく、子供と母親をやさしい気持ちでつなぐ素晴らしいものだと感じ、この素敵な感覚を多くの人に知ってもらいたいと想い、ホームページでランドセルのオーダーリメイクのご紹介をスタートさせる。
当工房は、先々代の祖父から私で3代目になる、創業約80年のバッグメーカーです。
規模こそ小さいですが、長年かばん作りだけにひたすらこだわり続けてきました。
簡単ですが、以下が工房の歴史です。
1947年 初代今村勢一郎が創業。
当時は戦後間もない物不足の時代だったため、ビニール製のハンドバックの量産をしておりました。
作っても作ってもどんどん商品が売れていったそうです。
1973年 二代目今村憲司が代表に。
牛革製のレディースバッグ製造を開始し、日本全国の伊勢丹・高島屋等の百貨店や、バッグ専門店へ卸売り販売を行いました。
高度経済成長の波に乗り、業容を拡大いたしました。
1995年 三代目今村幸平が代表に。
先代の急死により大学を中退し会社のあとを継ぐ。呉服店などで販売されるかばんのオーダーメイドを始め、お客様からお預かりする様々な素材をかばんにしていきながら現在に至る。
私たちは、企画・打ち合わせ・デザイン・かばんの製作にいたるまで、全ての工程を職人であるわたくしと女性スタッフアシスタントの2名で行っております。
そのため、ご注文をいただいてからかばんの完成に至るまで、常に2名でチェックしながら進めていきますので、お聞きした内容を漏れなく、かばん制作に活かすことができます。
通常、販売は「tokiiro」サイトでのオンラインで承っておりますが、「実物を見ないとイメージができないし…」や「職人と直接会って相談しながら決めていきたい…」というお客様には、少しお手数ですが当工房にお越しいただき、打ち合わせを行う準備は出来ておりますので、どうぞ気軽にお問合せください。