私がかばんに使用する革は、日本国内で産出された牛原皮を、革なめし加工の1大生産地である兵庫県たつの市で仕上げられたものです。
かばん作りの工程は、すべてにおいて専門性が高く習得するのに長い年月がかかる為、裁断職人・漉き職人・縫製職人に分かれ、それぞれの専門職人による分業制をとっているところが多いのですが、当工房では1枚の革からひとつのかばんが出来るまで職人1人で全行程行っております。
当工房が使用しているシュリンク革は、手触りの優しいソフト感が最大の特徴なのですが、長年の使用に耐えられるかばんに必要なハリやコシを持たせるために、本体の革の裏側にしっかりとした復元の高い革を適度な薄さに調整し、はり合わせております。
そうすることで、重くすることなく、かばんの表面はソフトなタッチ感を保ったまま、時間がたってもへたらない美しい状態で使い続けられる当工房独自の製法を施しております。
「tumugi」のご注文は、基本的に販売をお願いしている「tokiiro」のオンラインサイトにて承っております。
ですが、「直接話を聞きたい」「職人と配置や雰囲気などを相談したい」といったご希望がある場合は 工房にお越しいただくことも可能です。
その際は事前にご連絡のうえ、ご気軽にご相談ください。
お客様のかばんに対する想いやお持ちいただく素材にこめられた大切な思い出など、直接お会いしてお聞きすることでしか得ることの出来ないお客様の気持ちを肌で感じながら、美しいかばん作りに取り組みたいというのが私の想いです。
そして 直接お会いすることでお客様がご希望されるカスタマイズやご希望を細かくお伺いすることができると思っています。
当工房は、かばん製作において必要な工程を、全て此処の工房で行っております。
お客様との打ち合わせ、企画はもちろん、革を仕入れてからの革の裁断、漉き作業、縫製、検品、梱包、出荷など。
デザインによっての特殊な工程はほかの専門の業者にお願いすることもございますが、その作業に必要な技術をもった、信頼できる職人との連携もしておりますので、お客様がお持ちいただく素材によって、その素材に必要な特殊な加工への対応も可能になっております。
たくさんのかばんが世の中にあり、それらはほとんどがデザインとして完成されてお店に並びます。
完成されたかばんがとても魅力的なのはもちろんですが、当工房はまだ世の中になくまだ形もない。
そんな「たったひとつの大切なもの」に携われることを光栄に思いながら、本気で向き合います。
誰かのためだけ、誰かにだけ必要なそんなかばんを作って提供したいかばん屋です。
かばんを作るという私が持ってる技術で誰かのお役に立てるのであれば、それほどうれしいことはございません。
こんな私と、いつも明るい女性アシスタントで営む大阪にある町工場で。
「こんなかばん屋あるんだ」みたいに、覚えていてくだされば幸いです。
当工房では、お支払いは「制作後」に頂くことにしております。
お客様の大切なお品をお預かりしての制作ですので、心の底から「作ってよかった」とおもっていただける商品しか提供いたしません。
万一、仕上がりにご満足いただけない場合でも、修正や作り直しを行いますのでお支払いいただくのは、かばん制作後と決めさせていただいております。